Lシリーズ

Lシリーズとは
高級カスタムギターの先駆けモデル
1971年6月世界規格を目指し有名デザイナーのテリー中本(中本輝美氏)の手によるフルハンドメイドギターFG-1500、FG-2000、FG-2500を発売(本革ラベル)。その後フルハンドメイドFGはヘッドが先広がりから先細りへ変わり、1974年12月にFG-3000として開発していたギターをL-31として発売しLシリーズが始まる。
Lシリーズは5万円以上の価格帯の中高級ウエスタンギターシリーズで1985年11月に現在も続くLLシリーズまで続いた。
ちなみにLとはラグジュアリー(luxury:豪華、贅沢、高級、派手)の頭文字でその名の通りの出来栄え。

1974年12月
L-31が発売。Lシリーズが始まる。

1975年11月
L-5、L-6、L-7S、L-8、L-10、L-12S、L-12SN、L-15、L-12-5、L-12-8、L-31(マイナーチェンジ)、L-51、L-52、L-53、L-54発売(L-51、L-52、L-53、L-54は初のカスタム機でヤマハ四天王とも呼ばれる)

1977年12月
L-31A発売(L-31さらなるマイナーチェンジ。Aはマイナーチェンジをした際にモデル名を変えなければならなくなりAと付けた、用はタイプAという意味で他のモデルにはBやCなんてのもある)

1979年12月
L-5(マイナーチェンジ)、L-5S、L-6S、L-8(マイナーチェンジ)、L-10(マイナーチェンジ)、L-10S、L-15(マイナーチェンジ)、L-12-5A(マイナーチェンジ)、L-12-8A(マイナーチェンジ)発売

1980年06月
L-53(マイナーチェンジ)、L-55、L-12-50、L-8S、L-41、L-31A(マイナーチェンジ)、L-12-6発売

1981年12月
L-5E、L-5ES、L-5SE、L-10E、L-10ES、L-12-6E発売

1983年?
L-5T、L-10T、L-21A発売

1985年11月
LLシリーズ発売。

復刻版のLL-53
LL-53のヘッド
ヤマハのカタログに使用されていた個体

Lシリーズの注意点
L-5、L-8、L-10、L-15には名前が同じですが前期と後期があります。違う点はポジションマーク、ペグ、木材等の変更ですがL-10、L-15は大きな変更がありL-10はボディ材がハカランダ(ニューハカランダ?)からローズに変わりL-15はボディ型がウエスタンからジャンボに変わっている。L-10は前期と後期では倍くらいの値段の差があります。
鑑別方法はいろいろありますが一番簡単なのはポジションマークが前期が3フレットから始まり後期は1フレットから始まるのと前期のマークは木のため黒っぽく後期は貝のため白っぽいく見えます。L-5、L-8、L-10、L-15を買う時は注意してみてください。

L-10前期